国の天然記念物及び名勝「鬼ヶ城」


■内容

2004年7月7日「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録された鬼ヶ城は、伊勢志摩から始まるリアス式海岸の南端に位置し熊野灘の荒波に削られた大小の海蝕洞が約1.2km続く凝灰岩の大岸壁です。高さ2~4mの崖は階段上になっており、数回にわたる急激な地盤の隆起のあとが見られます。
波蝕洞の入口はどれも鷹のクチバシように先端が尖り、天井部分には蜂の巣状の風蝕跡が見られ床面は板のように平らかな棚となっています。中でも東口にある千畳敷は上下2段の大きな岩窟で鬼ヶ城のいちばんの見所です。鬼ヶ城センターより、見どころの千畳敷まで徒歩約5分弱。海岸線の遊歩道を歩いて鬼ヶ城西口までの道のりは片道約40分。熊野の自然が造り上げた彫刻美をぜひご覧ください。